今回は、漫画家である榎本由美さんの
『ああ不妊治療〜8年・1000万かけて費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイ』
をご紹介します。
不妊治療を8年間経験した榎本さんだからこその事例がぎっしり詰まっています
デリケートな内容ですので、苦手な方は読むのをストップしてくださいね。
※詳しい内容に触れますので、ネタバレご注意ください
ああ不妊治療のあらすじとネタバレ
著者の榎本由美さんは31歳で第一子を出産しました。
第二子を希望しましたが、妊娠の兆しがなかったため、36歳で不妊治療をすることを決意します。
榎本さんの場合は第二子不妊ふというケースに該当するとのことです。
バタコの周囲にも、若くして結婚をして、すぐに1人目を自然に授かったけれど2人目ができないという方は決して少なくありません。
基礎体温を測ることからスタート
榎本さんは、基礎体温を測ることから始めました。
そして、基礎体温の結果を産婦人科でみてもらうと、体温がバラバラであることが判明します。
そこで榎本さんは排卵誘発剤であるクロミッドを服用することになりました。
けれど、半年続けても一向に妊娠の兆しはなかったのです。
病院を転院
榎本さんは、不妊治療をした親族に相談します。そして通いやすい病院の方が良いとアドバイスを受けて近くの産婦人科に変えることを決めます。
転院先で排卵誘発剤の服用がうまくいかなかったことを伝えると、フーナーテストを行うことを提案されました。
そのフーナーテストでも、妊娠をする上で何も問題がないことがわかります。
そこで、医師から卵管造影をすすめられます。これが、ものすごく痛かったのだそうです。
その結果、卵管も両方ともつまっていないということでした。
不妊治療専門クリニックへ病院を変える
卵巣を刺激する注射を何度も打つ
原因はないのに妊娠できない状態に悩んだ榎本さんは、確実な方法を求め,不妊治療専門クリニックに転院することを決めます。
そして、ホルモン負荷検査をして、生理中に排卵しているかどうかを調べることになりました。
その結果、生理は来ていても、排卵がおこなわれていないということがわかりました。
ここでようやく理由の一つが判明しましたね。
そのため、卵巣を刺激する注射を打つことになるのですが、何回も打っても卵巣に変化がありません。
そこで、濃度を上げて再度注射を打つようにしました。それでも変わらないため、注射を毎日打つことになります。
けれど、毎日打ち続けて10日目、卵胞は小さく卵子が育っていないため、見送ることになってしまいます。
その上、次の妊娠までに2ヶ月は期間を空けなくてはいけないことに、、、
お金と時間と労力を使って卵子を育てた結果
時間とお金を費やして注射をしたのに、卵胞は大きくならず、卵子も育たなかったことに落ち込みます。
また、期間を空ける2ヶ月の間もピルを飲み、卵巣を休ませ、ホルモン剤を飲むことを医師から指示されます。
そしてインターバル期間を設けて、あらためて病院で同じ注射を打ちます。
その結果、卵胞も育ち、ホルモン値も問題ないことがわかりました。
自宅で採精して病院へ持っていき、無事に病院で人工受精をするのでした。
顕微受精へ
そしてリラックスして妊娠するのを期待して待ちますが、なんと、生理がきてしまうのです。
榎本さんは、人工受精がうまくいかなかったので、体外受精にステップアップすることを決意します。
と同時に、榎本さんはネットで情報を調べ、知り合った不妊治療中の女性とあって情報交換もするのです。
そして、漫画家さんの紹介で若いお嬢さんにも会います。
彼女は専業主婦で、子どもができるまでは旦那さんの両親がお金を出してくれるとのこと。
義両親がお金を出してくれるということは経済的に助かるものの、それだけ期待されているということなのでなんとも複雑ですよね。
榎本さんは体外受精を頑張っている方にあい、勇気をもらって体外受精に一歩踏み出します。
そして採卵をして、胚分割もうまくいき、胚移植ができることになるのです。
大阪にある有名なクリニックへ通う
無事に胚移植をして、高温期がきますが、着床することなく生理がきます。
数回繰り返しても同じ結果に。
終わらないすごろくをやっているような気持ちになってしまい、意を決して、不妊治療で有名な大阪にあるクリニックに通う決意をするのです。
そこは全国的にも有名な不妊クリニックでした。ちなみに、その病院には日本以外の外国からも患者がくるそうです。
なお、榎本さんは大阪のクリニックの前に、東京にある有名な不妊治療のクリニックにもいってみました。が、あまりに待ち時間が長く仕事との両立ができないため、大阪に通うことにしたということです。
まさかの、、、?
大阪で有名な不妊治療クリニックにきた榎本さん。こちらもエステサロンのような雰囲気だそうです。
そして、やはりこのクリニックでも顕微授精を薦められるのでした。
治療費も稼ぐために電車の中でも漫画の仕事をして、大阪に宿泊もして、何度目かの顕微受精にチャレンジした榎本さん。
果たして、結果はどうなるのでしょうか、、、
続きはぜひ本編でお読みくださいね。
ああ不妊治療〜8年・1000万かけて費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイを読める電子書籍
『ああ不妊治療〜8年・1000万かけて費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイ』は
コミックシーモアでも読むことができます。
バタコも
コミックシーモアを利用していますが、画面が読みやすいので気にいっています。
お得なキャンペーンもあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
※上記は2022年4月現在の情報です。詳細は公式ホームページにてご確認お願いいたします。
まとめ
今回、漫画家榎本由美さんの体験コミックである
『ああ不妊治療〜8年・1000万かけて費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイ』
をご紹介しました。
タイトル通り、体当たりのコミックエッセイで、不妊治療の経験はないバタコですが、ぐいぐいかなりこの本に引き込まれて、あっという間に読み終わりました。
著書の榎本さんもおっしゃっていますが、
女性だけでなく、パートナーである男性の方にもぜひ読んでいただきたい1冊です。
追記 男女夫婦で描いた不妊治療実録コミックエッセイ
不妊治療を経験された方のコミックエッセイは、榎本さん以外にも多数の方によって出版されています。
下記の
『不妊治療やめました〜ふたり暮らしを決めた日』は漫画家の夫婦が不妊治療を経験したコミックエッセイです。
妻のかよさんはもちろんのこと、夫のあきおさんからの視点で書かれた不妊治療の経験がかなり語られています。
不妊治療、やめました。〜ふたり暮らしを決めた日〜【電子書籍】[ 堀田あきお&かよ ]
不妊治療を経験された男性側のあきおさんの当時の心理も漫画の中でかなりリアルに描写されていて、女性であるバタコが読んでいてなるほどなと思うポイントがたくさんあります。
こちらは、榎本さんのとは逆に、女性が読むと、不妊治療当事者の男性の気持ちが伝わってくる実録コミックエッセイです。