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百人一首を暗記したらいいことあるの?【経験談】

小学生高学年や中学生になると、百人一首を学校で暗記する学校も増えていますよね。

けれど、突然、百首の歌を一気に覚えるのは大変なことです。

それなら、余裕がある小さい頃から始めて暗記するのがモチベーション的にもメリットがあります。

今回、我が家の子供たちが百人一首を簡単に覚えた方法そして百人一首を覚えてよいことがあるのかどうかについて詳しくお伝えします。お子さんに百人一首を習得させたいと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。

目次

百人一首を覚える時期

百人一首を覚えるのは、ひらがなが読めるようになった5才〜6才ぐらいをおすすめします。

5才で百人一首だなんて早いのではと心配される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、そんなことはありません。

現に、我が家では小学生の娘はもちろん、幼稚園に通う5才の息子も百人一首を覚えることができています。

百人一首を小学5年、6年ごろに覚え始める子も多いと思います。

けれど、小学校高学年は百人一首のほかにも、覚えなければならないこと、学習しなければならないことも多くてかなりハードです。百人一首を暗記する時間を割くのが惜しいと感じることでしょう。

それならば、時間に余裕のある就学前、遅くても低学年のうちに百人一首を覚え始めるのがベストなタイミングです。

意味がわからないのに覚える意味はあるの?

5才、6才では百人一首を覚えても歌の意味を理解できないのではと思う人もいることでしょう。

けれど、それは小学5年生、6年生でも同じことです。

意味はわかっていないけれど、どんどん暗記して問題ありません。

百人一首の本当の意味がわかるのは、高校生で古典をきちんと学んだ時だと考えています。

バタコも小学5年生の時に百人一首を覚えました。歌の意味はわからなくても、構わずどんどん暗記しました。

それでも、和歌から日本語の美しい響きが伝わってくるのを身をもって体験しました。幼少期の頃はそれで十分だと考えます。

歌の意味もわからないのに暗記してもいいの?

百人一首を暗記する時に、自分も歌の意味はわからないけれど、その音の響きは体にたたき込まれ、忘れることはないです。それは、バタコがそうだったからです。

小学5年、6年生の時に百人一首を覚えることを提案してくれた先生は、一度も和歌の意味を教えることはありませんでした。

それでも、クラスの皆が必死に覚えました。

卒業する頃にはクラス全員が百人一首を全て覚えていました。

不思議なもので、子どもの頃に必死に覚えたことって、時間がたっても忘れないんですよね。バタコも今も百人一首を全て諳んじることができます。

繰り返し誦じて耳で覚えたことは忘れないものです。それは、和歌をその名の通り、歌としてリズムを体にたたき込んだからに他なりません。

幼児が百人一首を楽しく覚えられる『ちびまる子ちゃんの暗誦百人一首』

バタコは、この

『ちびまる子ちゃんの暗誦百人一首』を購入して、夜、寝る前に上の子と下の子に読みかせています

娘も息子もちびまる子ちゃんが好きで毎週テレをみています。

そのため、百人一首を覚えるにはこの本がぴったりだと思ったのです。

バタコのチョイスは的中しました。2人とも夢中になって聞いてくれています。そして、1首ずつ正確に覚えていきました。

歌の意味はわかっていませんが、とにかく一首ごとに間違えることなく口ずさむことに楽しさを感じてくれていま。

これが、小学校高学年だったらこうはいかなったでしょう。高学年の頃には寝かしつけは当然必要なくなっていますし、1人で寝る子がほとんとですよね。

親子で一緒に寝ることのできる園児、小学校低学年だからこそ、百人一首を読み聞かせるのが最適です。

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百人一首は覚えて何かいいことあるの?

百人一首を覚えてなにかいいことあるのか?と考える方もいることでしょう。

バタコの場合は、いいことがありました。

1つ目。中学、高校で冬休み明けには必ず百人一首大会がありましたので、そこで枚数をたくさん取ることが出来ました。

その時、担任の先生や周りの同級生達からも褒められて自信をつけることができました。

2つ目。

バタコは大学受験で私立大学の文学部を複数受けたのですが、

そのうちの一つ、GMARCHの現代文で、山部赤人の和歌に関する評論文が出題されました。

「田子の浦ゆ うちいでてみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪は降りける」

という万葉集の和歌の解釈についての評論文でした。

バタコは百人一首の山部赤人の

「田子の浦に うちいでてみれば 白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ」

この歌について下地があったので難なく解答ができました。

また小学生の時にこの山部赤人の和歌の解釈について、家にあった学習図鑑に掲載されていたのを、何度か読んでいました。もちろん作者は違うでしょうが、予備知識としては十分でした。

入試会場で問題文を目にした時、

「あ、これ小学生の時によんだやつだ」と、心の中でガッツポーズした程、嬉しかったのを覚えています。

今はどうか分からないのですが、GMARCHの国語の大学入試問題に小学生が解答できる問題も中にはあったのです。

※バタコは以前も記事に書きましたが田舎出身なので中学入試の経験はありません。

また、バタコが住んでいたのは田舎の為、通える範囲に予備校がないので大学入試の勉強は独学でした。通信教育もバタコは向いていなかったのでしていません。

だからこそ、この入試問題を出題したGMARCHの大学にとても感動したのです。

予備校に行かなくてもお金をかけなくても、小学生の時の学びで挑むことができる、そんな問題を出すなんて、素晴らしい大学だと今も思っています。

20年以上前のことですが、この経験を通していかに小学生の頃に積み重ねてきたものが大切かということを今もってなお身にしみています。

とはいえ、百人一首は、覚えて意味があるのか・ないのかと考えること自体に意味はないと考えています。

また、入試のために百人一首を覚えるというのもおすすめはしません。

これはバタコの個人的な意見ですが、

百人一首は日本人の文化として身に着けておきたい教養の一つだと思っています。

百人一首大会で優勝というのも良いですけど、我が家は特にそういうことを目標にはしていません。

もちろん子供が大会に興味があるなら応援しますけどね。

覚えなくても生きていく上でさほど困らない。

けれど、身につけると人生を豊かにしてくれる教養。

その一つが百人一首だと捉えて、子供たちと一緒に暗誦しています。

バタコも、小学生の時に覚えた百人一首を我が子と一緒に口ずさむのは嬉しく、寝かしつけの時間が楽しみになっています。

バタコが百人一首を覚えて、良いことがあったのかと問われればそれが一番の事かもしれません。

百人一首を暗記しておくと古典に役立つのか

百人一首を全て完璧に覚えれば、中学、高校の古典ができるようになるか。

それはNOです。ただ、百人一首は古典独特の言い回し、古典のリズムに自然になれることはできます。

なお、大学受験用の古典を学ぶなら、バタコが高校時代の時に購入して学習したマドンナ古文シリーズがおすすめです。

このマドンナ古文を読んで、古典の解釈が抜群に理解しやすくなり、古典の成績が短期間で3から5にアップしました。

⬆️※5段階評価です。成績アップの件も含め、古典の解釈がかなり楽になりましたので、こちらの参考書はかなり説得力はあると思います。

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マドンナ古文シリーズ等で古典を学ぶと、百人一首の歌の意味も自ずと理解が深まります。マドンナ古文は分かりやすく書かれているので、古典に興味があれば、高校生じゃなくても一度読んでみることをおすすめします。

まとめ

今回は、幼児が百人一首を楽しく覚える方法、おすすめの書籍についてご紹介しました。

バタコは、百人一首を勉強だと感じたことはありません。

それは、小学校の時の先生が、ゲームのような感覚で習得させてくれたからです。バタコは、その先生に感謝しています。

今考えれば、その先生はどの教科においても児童が積極的に意見を述べて学びを深める形式で授業を展開してくれました。

算数や社会で教科書を使った記憶はありません。

「この問題分かる人ー?」と先生が聞いて

児童が「はい!」と挙手する形式ではなく、

「このことについてどう思うか自分の考えを挙手して。どんなことでもいいですよ」と先生が子どもに考えさせる、児童主体の授業でした。

児童は自分の考えをまとめてから挙手するというスタイルで行われました。

そのため、結果的に毎日クラス全員が自分の考えを発表することができたのです。

バタコも、自分の考えを皆の前で言うは苦手だったけれど、その先生はどんな意見でも頷いて感心してうけとめてくれました。

今思えば、そのおかげで自分を肯定的に認めることが無意識にできていたのです。

それと同時にクラスメートのことも、他の子が発する意見を尊重することが授業を通して自然に身につきました。

教科書通りのことを教わった他の先生のことは特に記憶にないけれど、

百人一首を教えてくれたその先生のことだけは今も、百人一首の響きと共に心に残っています。

楽しく百人一首を覚えて、人生をより豊かにしていけたらという気持ちで、子供たちと百人一首を口ずさんでいます。

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