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PTAって何?PTAに悩む人におすすめの漫画『アタックPTA』

PTAって何してるの?お子さんが未就学児のママの中にはPTAについて全く分からない方多いですよね。

バタコの娘も来年小学校へ入学しますが、PTAは本当に未知の世界です。

具体的に何をしているのかは全く分からないのですが、

ネットの掲示板などで、

  

PTAやりたくないわ

  

PTAに選ばれてしまった、どうしよう

こういう意見を多く目にすると、やっぱりPTAに関してどうしてもネガティブなイメージをもってしまいがちですよね。

でも、実際本当のところどうなんだろう?と思っているママたちも多いはず。

今回はそんな疑問や悩みをふきとばしてくれる漫画

『アタックPTA』について読んだ内容と感想をご紹介します。

※ネタバレがありますので、嫌な方は読むのをストップしてくださいね

目次

PTAってどういう組織なの?

この漫画は、ツレがうつになりまして』

の著者で有名な細川貂々さん自身がPTAの本部役員を3年勤めた経験に基づいて書かれた漫画です。

作品の冒頭で、PTAの組織は、本部役員を中心に学年委員、その他のPTA会員で成り立っていることが説明されています。

ちなみに、本部役員がPTAをまとめ仕切る役割のため、一番大変だということです。

そのため、基本的に本部役員に誰も立候補する人がいないので推薦という方式をとるのだとか。細川さんによると、学校によって、学級委員は1人1回は度は必ずやらなければならいが、本部役員はやらなくてもいいというルールのところもあるそうです。

(ちなみにバタコの近隣の小学校もそういうルールです)

その推薦された方が4月に行われるPTA総会で会員に承認されて初めて役員として決定されます。細川貂々さんは、このPTAの組織について非常にわかりやすく図で解説してくれています。

本部役員は学級委員に指示を出し、その指示を受けた学級委員はその他のPTA会員に本部からの指示を伝えるという細川さんの図式が本当にわかりやすいです。

細川さんによると、ここでおのずとタテのつながりができてしまうため、そこで上下関係が発生してしまうのだそうです。

確かによく、ネットでPTAについての口コミで

  

PTAはマウンティングがあるから嫌

という意見も目にしたことがありますが、PTAの組織自体がそもそも上下関係を生み出す構造になってしまっているのですね(^_^;)

ただ、世の中には、指示を出すのが好きな人もいるし、その一方で指示を出されて動くことのほうが得意な方もいると思います。

バタコも上に立って指示を出すのは本当に本当に苦手なので、指示を出されて動いていたほうが気持ち的に楽なタイプです。

なので、社長には全くむいてないタイプです。あ、そもそも社長になんてなれないですけど笑

実はPTAの本部役員になりたいママもかなりいる!?

PTAの役員やりたくない~という意見ばかりをネットで目にしていましたが、実際は自ら立候補する方も少なくないのだとか。

この本の中でも、

・来年から仕事をしたいから、今年度中に本部役員をやっておこうと思った
・住んでいる地域ににモンスターペアレントがいるので、関わりたくないため、地区委員ではなく、本部役員に立候補した
・子供が4人いるので、キリのよい時に1回で役員を終わらせたいと思った


等々いう、さまざまな理由や事情であえて本部役員に立候補するママたちが登場します。

そういえば、バタコの娘と習い事が一緒で上に小学生のお兄ちゃんがいるママ友も

「1、2年生のうちに本部役員やっちゃったほうが楽だからあえて立候補したよ」
と言っていました。

実際にお子さんが小学校に通っているママ友から話を聞くと、最終学年の6年生の本部役員が、卒業式という大イベントがあるため、一番大変だということです💦

それを避けるために子どもが低学年のうちに本部役員を終了させる方も少なくないようですね。この著者の細川貂々さんも、3年間本部役員をされています。細川さんはその話を他のママ友にするととてもびっくりされたそうです。

確かに、この

『アタックPTA』を読むまでは、バタコもPTAなんてめんどうくさそうと思っていたので、漫画のお仕事と両立しながら、3年間本部役員をされたという細川貂々さんは本当にすごいなと感じますね。

PTAってなくしたほうがいいの?

これもネットで見た意見なんですが

  

PTAをなくしてほしい

  

PTAなんていらない


というコメントが非常に多いです。

けれど、このコミックエッセイの中で印象的だったのは、とある本部役員のママが口にしたセリフでした。

「子どもは学校で気の合わない子とも班行動させられたり隣の席になったりしてがんばって人間関係を勉強してるの。

親が子どもと同じ経験をできる場所がPTAなの。

私たち親が子どもと同じ経験をすることが子どもによりそえる方法になるのよ。

PTA活動は子どもがいるからできる親の学ぶ機会だから

私はPTAは大変だからなくしたいっていう意見に反対なの」

細川貂々『アタックPTA』より引用


上のセリフは、漫画の中で、PTAなくすのに反対派のママのものです。

ただ、細川さんの漫画のラストに、実際PTAの役員をしたママの悩みで、

「『PTAは子どものためにやる』と言われているが我が子が一番ぎせいになっている

※細川貂々『アタックPTA』より引用


ということが書かれていました。

実際、役員のあつまりに出るために、熱を出しているわが子をおいて活動しなければならなかったママもいたそうです。

それを聞くと、正直いったい、PTAとは何のための組織なの?と疑問が浮かんでしまいます。

細川さんも漫画の中で解説されていますが、

PTA (Parent Teacher Asociationの略)

は、そもそも戦後の日本において、

GHQPTAの結成を指導したことがはじまりなのだそうです。

その後、そのPTAが全国的に小中学校に広まり、保護者と先生が協力して子どもたちのために活動する任意の団体として作られたということです。


そういう意味では、親が子どもたちの社会をよくするための学ぶ機会という言葉も頷けますね。

ただ、今は戦後と同じような状況ではないですし、家族形態や各家庭の状況も大きく変容しています。


PTAをなくす、なくさないというよりは、その団体の形態も時代にあわせて変容していくのが理想的ですし、ケースバイケースで対応していけたらいいですよね。

まとめ

今回、PTAについて、細川貂々さんのアタックPTA の漫画の内容をご紹介しました。

細川さん自身が3年間本部役員を務められていますが、PTAについて疑問をもちつつも、

学校と保護者をうまくつなげるための装置として、

PTAがみんなで楽しくできる場所になるといい

※細川貂々『アタックPTA』より引用


と、しめくくられています。

この言葉はまだPTAについて何も知らないバタコにも、じんわりと心にしみる言葉でした。

バタコ自身、とても受け身な人間なので、最初から決まっている枠組み、型にはまるほうが楽だなと思ってしまいがちです。

けれど、細川さんの言うように自分から積極的にPTAをよりよいものにしていこうという考えを持つことは大切ですね。


PTAって今までは未知の世界でとても怖かったけど、細川貂々さんの

アタックPTAを読んで、少なくともその怖さをやわらげることができました。

PTAってなんか怖そう、

PTA嫌だなーと感じてる方にもぜひ読んでいただきたい1冊です。

他にも、まついなつきさんが描いたPTAに関するコミックエッセイも参考になるのでぜひチェックしてみてくださいね。

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