2023年秋に『ミステリと言う勿れ』の映画化が決まりました。
ところで、原作については2022年8月26日に
月刊flowers10月号が発売されています。
前回の記事に『ミステリと言う勿れ』の漫画のネタバレと考察を書いた
月刊フラワーズ9月号掲載の『ミステリと言う勿れ』最新エピソード17ー2の続きがどうにもこうにも気になり、またしても誘惑に勝てず
月刊flowers10月号を電子書籍で購入してしまったバタコです。
前回の記事のまとめでも書きましたが、もうすっかり『ミステリと言う勿れ』という漫画に毒されてしまっています(〃ω〃)
バタコは自己紹介でも書いている通り、大の漫画好きなので、ほぼ365日漫画を読む生活をしています。
けれど、今まで単行本購入派だったのです。
バタコは好きな作品だけ読めればそれで良いタイプなので、基本的には単行本が出るのを待ってから購入していました。
それなのに、そのバタコに月刊誌を購入させるとは、、、
『ミステリと言う勿れ』は財布の紐をいともたやすくゆるませる、
本当に恐ろしいコ、、、
ミックでございます。
前置きが長くなりすみません。
映画化決定した『ミステリと言う勿れ』最新epi17ー3「すべては水面下」について詳しく書いていきます。
作品の内容に触れますので、ネタバレが嫌な方はここでストップしてくださいね。
旅行グルメライターの写真に写っていた生前の被害者
旅めしのライター湊か見せた写真には、そこには確かに、亡くなる当日の妙子が天門橋にいる姿がうつっていました。
風呂光は、写真の中の妙子が遺体発見時にはなかったブローチをつけていることに気付きます。
ライターの湊は、この写真を撮っていた蕪木に「(蕪木は)橋の下にいたのに落ちるところをどうして撮っていないんだ」と不満気味。
湊の相棒である蕪木は「逆方向に行こうとしてちょうど移動していたのだ」と答えます。
湊は「被害者には連れがいたのだと思う」とつぶやきます。
蕪木は湊に「次の取材先に行くぞ」と声をかけます。
久我山未知は「あんたはもう事件記者じゃない」と湊に告げます。
湊は久我山の後輩で、以前は彼女と同じ事件記者をしていました。しかし、とある事件で切断遺体をみることに。それから事件記者をやめて、今の旅めしのライターになった経歴の持ち主です。
湊は自分の手を見つめながら
「あの事件が人生のターニングポイントになった」とつぶやきます。あの事件と言うのは、切断された遺体に関することです。
蕪木は咄嗟に「湊!」と制止するように呼びます。
その蕪木をじっと見つめる整の視線もまたいわくありげです。
実はこれまでも、何かにつけて蕪木は湊の言動を「湊!」と制止しています。
蕪木が湊の言動を制止するのは、湊が何かまずいことを言いだすのではないかと蕪木が気にしているということですよね。
バタコは、そこに、今回の事件に関わる重要な手がかりがあるように思うのです。
犯人はあなたです
さて、ここからは恒例の迷探偵バタコによる、勝手極まりない迷推理劇場の始まりです。
迷探偵どころか、もはや迷惑探偵です。興味がない方は遠慮なくすっとばしてくださいね
犯人は、ずばりライターの望月湊です。(バタコの勝手な推理ですのであしからずご了承ください)
望月湊は、かつて久我山未知の後輩であり、事件記者をしていました。しかし、切断された遺体の事件に関わり、トラウマになってしまうのです。そのことで事件記者を続けられなくなったと言います。
湊は「あの事件が人生の転機となった」とつぶやきました。彼の人生を変える程の出来事は、トラウマとなる遺体を見た事件そのものなのでしょう。
そのことで事件記者をやめて、旅めしのライターとなります。
ここで重要なのは
事件記者というヘビーな仕事より、精神的に負担の軽い旅行ライターになったわけではありません。
湊はトラウマを乗り越える為に旅行ライターとなり、人を殺めることにしたのではないかということです。
これは迷探偵バタコの突拍子もない推理に過ぎません。
ですが、以前見た映画『22年目の告白-私が殺人犯です』の犯人が抱えていたトラウマに近いものを感じたからなのです。
『22年目の告白-私が殺人犯です』の真犯人である仙道キャスター(仲村トオル)も、
フリージャーナリスト時代に、目の前で友人が殺されて自分だけ生き延びた過去がありました。
そのことは仙道キャスターにとってトラウマになってしまいます。
そこで仙道は、自分と同じような状況の人間を見ればこのトラウマから解放されるかもしれないと考え、連続殺人を決行するのです。
バタコは、今回の『ミステリと言う勿れ』に登場するライターの湊に、仙道と同じようなものを感じたのです。
湊はかつては、久我山未知の後輩として、事件記者をしていました。しかし、残酷な遺体を見たことにより、トラウマを抱えてしまいます。
それが湊の人生のターニングポイントになったと彼自身が認めています。
湊は、『22年目の告白-私が殺人犯です』の仙道キャスターと同じように、トラウマから解放されたいと願ったのではないでしょうか?
全国あちこちを回って取材で訪れた先で、ファンを惹き寄せて、その人を亡き者にしているのかもしれないのです。
つまり、47都道府県で一人ずつ。47人の連続殺人を計画しているということです。(バタコの想像)
前回の記事に書きましたが、妙子はイベント当日、職場でとても嬉しそうにしていたことが同僚の証言でわかっています。
同僚から「何か嬉しいことがあったのか」と聞かれた際、妙子は「ナイショ」と答えたとのことです。
そのナイショの出来事とは、有名雑誌旅めしのライター湊に会うことだった可能性もあります。
このエピソード17の初回から、旅めしは多くの人、特に年配の方を中心にとても人気がある雑誌です。
月刊flowers8月号でも、整を別荘に招待してくれた鳩村家の使用人もこの雑誌が好きで、次の特集を楽しみにしているシーンがありました。
そして、
月刊flowers9月号では、風呂光の祖母も、そして今回の被害者である妙子も、この旅めしを愛読していたことが描かれています。
妙子は自分の愛読していた旅めしのライター湊から、何かしらのコンタクトがあったのではないでしょうか?
彼女の職場である、ひみ番屋街は富山で2番目に人気の観光スポットです。
取材の依頼を妙子が受けて「あなたを写真に掲載したい。雑誌掲載までは他の人には秘密で天門橋まで来てほしい」とか言われて、ウキウキしながらイベントに行った可能性も否定できません。
湊は「妙子に連れがいたんじゃないのか」と疑っていましたが、その連れとは湊本人だったのではないでしょうか。
おそらく、冒頭のメールは湊の名刺にあるアドレスに送られたものだと予測します。
※以前の記事で、このメールについて迷探偵バタコがとんでもない迷推理していたことはもう忘れてくださいませ。バタコ自身、何を書いたか忘れてしまっています(`・ω・´)つ
犯人は十中八九、望月湊です(根拠のない自信)
湊は、自ら風呂光や整に近づいてきました。そして、「ほんとに事故かひっかかった」と告げたのです。
おそらくトラウマを克服するためにしていることなので、湊も罪悪感がないのでしょうね。
湊の罪について知っているのはおそらく、彼と行動を共にするカメラマンの蕪木でしょう。
湊が今回の妙子の件について話そうとするたびに、蕪木は制止していますから。
そして、風呂光の祖母の教え子である警察官の流も、おそらく湊を疑っていると思われます。
流は、
「あんたらあちこちで見かけるの、取材はちゃんと許可とってな」
と彼らに警察手帳を見せながら釘を刺しています。
さらに湊達に「どこへ行っても有名人やな」と皮肉な笑みを浮かべていました。
湊は「取材に関しては(許可は)ちゃんとしてます。みんな協力的やし」と笑顔で答えます。
この「みなさん協力的」というのは、妙子も「取材」に協力的だったということなんでしょうね。
さらに、流が皮肉った「どこへ行っても有名人」というのは、ファンが多く彼らに会えると嬉しく思う人がたくさんいるということですね。
妙子のお別れ会でも、湊はさながら芸能人のような扱いを受けていますから。
月刊flowers10月号のラストで、全国のいくつかの警察署に
「近く富山で何かが起きるかもしれない」という警告のメールが何者かから送られていることが、青砥から風呂光に電話で語られます。(それで、警察官の流も当日橋で警備をしていたのだと思います)
このメールを送ったのはおそらく相棒の蕪木だとバタコは考えています。
そして、蕪木はかつての事件記者の先輩である久我山未知にも同様のメールを送ったのでしょう。
メールを受け取った久我山は事件の匂いをかぎつけて、富山を訪れているのです。
久我山は、そのメールを誰が送ったのかは知らないようですが。
『ミステリという勿れ』10巻では、最低な記者として描かれている久我山未知ですが、今回の事件においてストッパーとなりえるのかもしれません。
湊の相棒である蕪木には湊の罪に加担しながらも良心の呵責を抱え、どうにか次なる犯罪を止めたい気持ちがあるのではないでしょうか。
今回のエピソードはどうも一筋縄でいかない部分がそこかしこに隠されているように思います。
ドラマが終了して半年以上経過していますが、原作はミスナカファンを惹きつけて離さない、なんとも捉えどころのない不思議な魅力がありますね。
まとめ
映画が来秋に公開されることが決まった『ミステリと言う勿れ』についてepi17−3「すべては水面化」のネタバレと考察について詳しく書きました。
ついでに、バタコの迷推理もツラツラと書かせていただきました(〃ω〃)
このエピソードが掲載されている
月刊flowers10月号を読んでいただくとわかるのですが、今回の事件においての山場となる回でした。
犯人につながるかなりのエピソードが満載です。
湊は、明るく溌剌とした人物像に描かれていますが、それだけに知らず知らず犯人であることを匂わせてしまうシーンが散りばめられています。
また、一見、流警察官が怪しいと言うように読者に思わせる場面も何度か出てきます。
それこそミスリードです。
バタコも最初は警察官の流が犯人なのか、、、とも思いましたが、この
月刊フラワーズ10月号を読んで、初めて今回のエピソード17における犯人像が明らかになったように感じます。
それと共に、ミステリー作品の面白さをひしひしと感じました。一度、犯人像が見えてくると、本当にドキドキ、ハラハラするものですね。
月刊flowers10月号を何度も読み返してしまうほど、非常にエンターテイメントに溢れたシーンが満載でした♪
先述したように、ミステリと言う勿れは来年の秋に映画公開されることになりました。今後の原作の展開もますます楽しみですね!