前回書いた
『ON THE ROAD GIRLS』1巻のネタバレと感想の続きです。
『ON THE ROAD GIRLS』2巻を読んだあらすじと感想を書いていきます。
※詳しいネタバレに触れますので、嫌な方はここで読むのをストップしてくださいね。
漫画『ON THE ROAD GIRL』2巻のネタバレ
前回、1巻のラストは道子が包丁を持って血まみれの姿でたっている衝撃のシーンで終わりました。
『ON THE ROAD GIRLS』2巻の冒頭、雨が降る中、道子は靴もはかずに外の道路に立っています。
そして道子の携帯に着信がはいります。それはユキノからでした。ユキノは道子からの度重なる長文メールに、返信をしなかったことに罪悪感を感じて電話をかけたのでした。そんなユキノに道子はクッキーやメールのことをあやまります。ユキノはおいしかったよといいますが、
道子は
「嘘つき、ほんとは捨てたんでしょ」とみすかしたように言います。
そこで電話は切れ、ユキノは呆然とします。
そこに同僚の成澤がきて、道子の家にいくことをすすめます。道子の家に着くと、床は血まみれ、、、
そしてユキノは道子の夫から、
「道子がいなくなったのはおまえのせいだ」とせめられます。
床の血は道子が自分で自分を刺したことによるものでした。道子の娘から母の居場所を教えてほしいと懇願され、ユキノは、高校時代に道子と一緒に訪れた映画館が思い浮かびます。
さびれて今は閉館してしまったその映画館に、血まみれの道子が倒れていました。かろうじて意識のあった道子は病院に運ばれて助かります。けれどキノはショックをかくせません。
そして、以前仕事で訪れた陶芸家の重次武蔵のもとを訪れ、彼に寄りかかります。
ユキノは道子と再会した時、だれかに頼らないと生きていけないくせにと道子のことを心の中でバカにしましま。けれど本当は自分こそが、そういう女であったことを自覚するのでした。
一方、道子の家にいくことをすすめた成澤もまた、家の中に鬱屈した世界を抱えていました。そんな成澤は、突然オフィスに女装してやってきます。
成澤はプライベートでは家族にも秘密で女装をして外出しているのですが、さすがにオフィスではそれは初めてのことでユキノはじめ他の同僚も驚きをかくせません。成澤は社長に女装のことで呼び出されます。その成澤の後ろ姿を、写真で撮ってSNSにあげているパートの女性中川の姿をユキノは見逃しません。
以前から中川は会社のことをこっそりとSNSに匿名で書き込んでいたのでした。ユキノからスマホの写真を見せられても、中川はすっとぼけた態度をとります。
ユキノは、「むしろ同情する」とつぶやきます。すると中川はユキノの髪をひっぱり殴りかかります。殴られ、鼻血が出てしまいます。やりかえそうと中川につかみかかったその時、彼女の肩にあざがあることを発見します。おそらく、中川は夫からDVを受けているのでしょうね。
結局、その日はユキノも成澤も会社を早退することになりました。家に帰りずらいという成澤に半ば懇願される形で、ユキノは成澤を自宅へと連れていきます。
成澤はユキノに一緒にこの町をでませんかといいます。
翌日、熱が出たユキノは会社を休み、成澤は会社を辞めることを伝えにいくと言って出社します。そんな成澤に、同僚の女性が、成澤のお母さんから何度も何度も電話があったと心配そうに伝えます。成澤は何かを察したような表情を浮かべます。
そして、その夜、ユキノの家に突然成澤の母がきて、、、
3巻に続きます。
『ON THE ROAD GIRL』2巻を読んだ感想
『ON THE ROAD GIRL』2巻のネタバレについて書きました。
前回も衝撃のシーンで終わりましたが、
『ON THE ROAD GIRL』2巻も、今後どうなるのか気になるラストですね。
『ON THE ROAD GIRL』2巻では、ユキノ、道子の過去も明らかになりました。
そして、いつもニコニコしている成澤ですが、その家庭もまたややこしい問題を抱えています。
この作品の登場人物は誰もが心に鬱屈としたものを抱えているのがひしひしと伝わってきます。その事情は、田舎に生まれ育ったバタコに共感できることばかりです。
田舎では、都会で暮らしている人にはおよそ信じられないことが、あちらこちらで起こっているものなんです。子どもの頃からそれが当たり前だと思って育ちましたが、バタコは大学進学の時に上京した時に、
「ああ、都会は田舎みたいにめんどくさいしがらみがなくて楽だなあ」
としみじみ思った記憶があります。
そういうこともあり、この『ON THE ROAD GIRLS』の作品、その世界観がもつノスタルジックな雰囲気が好きです。
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