『ON THE ROAD GIRLS』3巻を読み終えました。
この3巻がいよいよ最終巻となります。
ではさっそく、詳しいあらすじと感想を書いていきます。
※ネタバレが嫌な方はここで読むのをストップしてくださいね。
『ON THE ROAD GIRL』3巻のネタバレ
『ON THE ROAD GiRLS』2巻では、成澤の母がユキノの家を突然訪れてくるところで終わりました。
成澤の母は口元は笑っているものの、目は全く笑っていません、、。
その表情にユキノは何か違和感を覚え、帰ろうとする成澤を引き留めて「(成澤を)ちゃんと帰すのでもう少し預かります」と成澤の母に伝えます。
成澤の母が帰宅後、ユキノは風呂にはいり、自分でもどうして成澤をひきとめたのか不思議におもいます。すると、突然成澤も風呂にはいってきます。(裸です😲)
そして、ユキノにあらためて一緒に町を出てほしいことを懇願します。
ユキノは、そんな成澤に自分と立場が違うこと、そして一緒に町を出る気も、一緒にいる気もないときっぱり断るのでした。それを聞いた成澤はさみしそうに微笑みます。
その頃、自分で包丁で体を傷つけ入院していた同級生の道子が退院することになります。これからは思いつめる前に話し合いましょうと義母が道子に退院祝いの花をおくります。
そんな様子をみた道子の娘サナは金髪にした髪の毛を黒に戻すことにきめます。そして、母である道子に高校卒業したら家を出て働くと言います。サナは道子に、ひどいことをしていたと謝りつつも、お母さんのような結婚はしたくないときっぱりと伝えるのでした。
一方、年明けに町を出ることを決めた成澤。
跡継ぎがいなくなることをおじいちゃんが悲しむのではないかと心配する成澤の姉たちに、成澤の父親は
「今は跡継ぎとか長男とかそういう時代じゃないしなあ」
とつぶやきます。
その瞬間、台所でガチャンとすごい音がします。それは成澤の母が皿を割った音でした。
成澤の母は考え事をしていて丼を割ってしまったと笑顔でわびます。ところが、シンクの中で割れた丼を握りしめるその手は赤く染まっています。
成澤が自分の荷物を部屋でまとめていると母が入ってきます。母はいつも通り微笑みながら、お菓子を用意したから下に降りておいでといいます。
その微笑む顔がもんのすごく怖い、、、
シーンが変わり、ユキノの会社に道子がやってきます。道子は娘のサナに、何かユキノがふきこんだのではないかと疑ってやってきたのでした。
ユキノは
「サナには会っていない」
と答えます。
と、同時にユキノの会社のFAXにユキノが若い男をたぶらかしているという誹謗中傷の紙が何枚も送られて社内で騒ぎになります。
ユキノも道子も唖然とFAXをみつめます。
そう、その中傷FAXは成澤の母が自宅から送信したものでした。その横でたおれている成澤。
おそらくお菓子かお茶に睡眠薬をいれたのだろうことがわかります。
成澤の母は送信済の中傷ビラを眺め、
「自分だけ(成澤だけ)自由になるのか」とつぶやきます。
そして、ユキノからの着信が鳴る成澤のスマホをストーブになげつけ、その拍子で倒れたタオルがストーブにあたって火が出てしまうのでした。
会社から成澤の家にやってきたユキノと道子がすぐ火事に気が付きます。ユキノは急いでガラスを割って部屋にはいり、成澤を助けます。ユキノは思わず成澤の母に怒りの表情を向けますが、
成澤の母はしれっとしています。
そして、ずっと前から睡眠薬を飲まないと眠れないこと、何のために成澤を産んで育ててきたか分からないと成澤をせめます。
そう、成澤の母は子どもは女の子一人でよいと思っていましたが、跡継ぎを産まなければならなかったために男の子である成澤を産み、育ててきたのでした。
バタコも田舎で育ちましたので、こういう跡継ぎ、長男という言葉はわりとすんなりとはいってきます。
いわゆる一般的なサラリーマンの家庭ならいざしらず、田舎では自営業の家庭が多く、その家に生まれた長男は跡継ぎとして育てられるのは珍しいことではなく、むしろごく当たり前のことなんですね。
バタコの同級生も開業医、和菓子屋、用品店などの息子がいましたが、それぞれ生まれた時から跡取りとして育てられていましたし、同級生自身も家を継ぐと小学生の頃から宣言していました。
そして実際に跡を継いでいます。また、サラリーマン家庭であっても、本家に生まれたならばやはり長男はその家の跡取りとして育てられることが暗黙の了解です。
商売を営む成澤家に嫁いできた成澤の母は、男の子を生んで跡取りを育てるという役割をせおってきたのでしょうね。
が、成澤は必死にあらがい、とうとう家を出ることを決めたのです。
けれど、そのことを許せない成澤の母は精神的に追い詰められてしまったのです。
その現場に居合わせたユキノは成澤を連れ出し、車にのせてあるところに向かいます。
そこは、、、、、、!?
この続きはぜひ本編で読んでみてくださいね。
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『ON THE ROAD GIRL』3巻を読んだ感想
1巻、2巻、3巻と書いてきた『ON THE ROAD GIRLS』のネタバレと感想は今回で最後になります。
前回も書きましたが、作者のISAKAさんと同世代、そして地方出身という共通点もあり、まるで自分自身のアルバムをひらいているような気分でこの漫画を読みました。
全3巻の短いストーリーなので一気に読めるのも嬉しいです。

バタコ自身は、都会で生きるほうが楽だなと感じています。
もちろん田舎は田舎のよいところがたくさんあります。近所同士の結束が強いので、何かあったら助け合うという意識が徹底しています。
それは、災害時などには非常に心強いですよね。
日常でも、町中の人がほとんど知っている人なので、見知らぬ人が道を歩いていれば、
即座に老人達が
「ありゃ誰だ?どこのもんだ?」と、言い出します。
そして、後を追い、その人が入る家までついていきます。(本当です)
都会でそんなことをしたら、逆に不審者として通報されてしまいますよね^^;
しかし、田舎ではこれは立派な防犯としてみなされ、町の安全が守られているのです。
つまり、PTAや町内会で防犯パトロール係など決めなくても、町のおばあちゃん、おじいちゃんが
毎日、町を自主的にパトロールしてくれているのです。なのでバタコが知る限り、不審者による事件が起こったことはありません。
ですが、バタコは、気さくな人柄で困った時に助けてもらえるという田舎の安心感よりも都会で生きる気楽さのほうが居心地がよいのです。
けれど、バタコの同級生たちは、進学で一度は東京に出たものの、

都会の人は冷たい



田舎の方が人情に溢れている
という理由で地元にUターンして暮らしてる人もかなりいます。
バタコからすると、東京、都会の人がある程度距離をとり、ある程度、他人のことをほっといてくれる、
そんな自由さが気にいってるんですけどね
もちろん、どちらかを選ぶかは自分次第です。
その場所で生きると決めからには1本の芯をもっていたい。
そんなことを強く感じさせてくれる作品です。
コメント
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