子育てをしていると、特に幼児期においてはケガが多く、目がはなせない時ってありますよね。
歩きはじめはよちよち歩きでかわいいものですが、それが1歳半から2歳、3歳にかけては本当に目が離せなくなります。
この時期の子どもは危ないということがきちんと理解できませんので、道路に飛び出してしまったり、
大人が思いもよらない行動をとるなど、ちょっと目が離したすきに大けがになってしまう危険性もあります。
我が家の息子も、1歳の時は公園にいくとそのままダッシュしてしまい、あわや自転車にぶつりそうになったり、
ブランコをこいでいる小学生のところに一目散にかけていってそのまま転倒してわんわん泣いてしまうなど本当に1歳代は目がはなせないし、実際に顔や足など生傷がたえませんでした。
それでも、2歳をすぎ、二語文、三語分が話せるようになると、ある程度こちらの言うことが理解できるようになってきました。
まだまだ目が離せないものの、大人のいうことをに対して会話も成立するようになり、
「そこは危ないから入っちゃだめだよ」と言うと、
ちゃんと理解して危ない行動をストップしてくれるになりました。
「ふう、やっと息子もケガしなくなってきたなあ」とひといきついていた今日このごろなのですが、、、
何と、家の中でケガをして夜間救急外来を受診するできごとがおこったのです!
それは、肘内障(ちゅうないしょう)というものでした。
肘内障って初めて耳にする方もいるのではないでしょうか。
実際バタコも初めて知る言葉でした。
これからケガの経緯と病院受診など詳しく書いていきたいと思います。
きょうだいで遊んでいるときにまさかの腕脱臼!?
それは4歳の娘と2歳の息子がじゃれあっている時のことでした。
その時バタコはは娘に「テレビで〇〇がみたいんだけど上手くいかない」
と頼まれてリモコンを渡されたので、その操作をしていました。
バタコはテレビ画面の切り替えがうまくいかず、リモコン操作に時間がかかってしまい、テレビの画面に集中してしまっていました。
バタコが操作に時間がかかる様子をみた4歳の娘は、そばにいた2歳の息子に「〇〇君、抱っこしてあげるよー」
と近づいて息子にだきついたりしていました。
ここのところ、娘は弟である息子のことを以前にましてかわいがるようになっていました。
自分からおもちゃを出して弟を遊びに誘ったり、抱っこなどのスキンシップをとりたがったりなど愛情表現を示すようになっていました。
もちろん、4歳の娘が2歳の息子を物理的に抱っこはできないので、ただ息子の腕をとり自分の体にひきよせるだけなのですが。
それはいつもの光景だったので、バタコはついリモコン操作に気をとられていました。
すると、突然息子がものすごい勢いで泣き始めたのです。
すぐに息子のそばにかけより、
「どうしたの!?」と思わず大きい声で叫びました。
実は、普段から娘は、息子が嫌がっているのに力づくでおもちゃをとったりすることがあったので、今回も無理やり息子に何かしたのかと思ったのです。
最初はそれが嫌でぐずっていると思ったのですが、息子はいつになくずっと泣き続けています。
そして息子はわんわん泣きながら
「痛いー!ねえねが痛いしたー」
と泣きながら左腕を右手でおさえていました。
バタコは娘が息子の腕をむりやりひっぱったのかと思いとっさに、
「ねえ、何したの!?」と詰問口調になりました。
バタコのキツイ口調に、思わず娘はだまってしまい、、、何も答えません。
それで余計にバタコはヒートアップしてしまいました。
何したのか教えて!と大きな声で言いました。
すると、そこに旦那が部屋に入ってきて、
「そんな強い口調で問い詰めたらだめだよ。ただのケンカでしょ」
と諭すように言い、
旦那は泣き続ける息子を抱っこして別の部屋に入っていきました。
そのことでバタコも少しクールダウンし、
娘から
「〇〇君(息子)を抱っこしたかったから、、。〇〇君(息子)の手をひっぱったの」
という話を聞きました。
その間も別部屋から息子の泣き声が響いてきます。
最初は、娘が強くひっぱり、
びっくりしてぐずりも含めて泣いているのかと思いましたが、それにしてはかなり長く泣き続けているなと感じました。
娘と一緒に息子と旦那がいる部屋にいきました。
息子は旦那に抱っこされたまま、やはり左腕を右手でおさえて
「痛い、痛い」
と泣きながらつぶやいています。
よくみると、左腕はずっとだらんとのばしたままです。
普段、娘とおもちゃのとりあいになったりして無理やり押し倒されたりしても、息子はその時は泣くものの、切り替えが早いのですぐに泣きやむのです。
けれど、その時は断続的にではあるものの、20分くらい泣き続けています。
なので、バタコは
「これはいつもと様子が違うな、脱臼しているかもしれない」
と直感的に思いました。
そして、旦那に息子をそのまま抱っこしてもらい、
携帯で救急相談に電話をかけました。
救急相談とは、電話で急なケガや病気などで救急車を呼ぶか迷った時に、病院を受診するか救急車を呼ぶかなどのアドバイスをしてくれる24時間・年中無休の窓口です。
救急相談の方に息子の状況を伝えると、
「左腕は出血していますか?爪ははがれていますか?」と聞かれ、
それはないことを伝えました。
「では、整形外科をこれから受診してください。夜間受診できる整形外科をご案内します。このまま電話を切らずにお待ちください」
と、専用の窓口にそのまま転送されて、
自宅住所から最寄りの整形外科を3つほど教えてもらいました。
そして、行く前に必ず病院に電話をして診療できるか聞いてくださいとアドバイスされました。
1つめの病院にかけたところ、
15回くらいのコール音のあとに突然保留音になりしばらく保留音が続き受話器をとる音がしたのですが同時にガチャっと切られてしまいました。
間違えて電話を切ってしまったのだろうと再度かけたのですが、
その後は何十回もコール音を鳴らしたのですが電話はつながりませんでした。
その病院はあきらめて、2つめの病院にかけたところ、ワンコールでつながりました。
そして、救急相談に伝えたのと同様のことを話すと、
「診療を受け入れ可能ですので、これから来てください」
と案内されました。
すぐに旦那が車を出してくれて、
息子と娘をのせて案内された整形外科に向かいました。
車が好きな息子はチャイルドシートにのせられたとたん泣き止み、さっきまでの号泣は嘘のようにぴたりと落ち着きました。
夜間救急外来にて肘内障であることが判明
病院につくと幸いにもそれほど待たされることはなく診察の順番が来ました。
先生は息子の腕の様子をみて、
「これは肘内障(ちゅうないしょう)の可能性が高いですね」
肘内障に関するパンフレットを渡して、肘内障(ちゅうないしょう)について教えてくれました。
端的にいうと、『肘関節の脱臼』であるということでした。
先生によると幼い子は、大人などに強く腕をひっぱられたり、
転倒などによって肘内障(ちゅうないしょう)になりやすいということでした。
そして、肘内障は医師による『徒手整復』という処置でなおすということでした。
ただ、バタコが直接息子に対して娘がどこの部分をひっぱったかを見ていないこと、骨折などしていないかなど確認する必要があるため、
『徒手整復』の前にレントゲンをとりました。
レントゲンは旦那が息子につきそってとったのですが、息子は大泣きで思わずかわいそうになってしまいました。
レントゲンをとった結果、
息子の左右の腕には骨折等はなかったことが確認できたので、先生が肘内障(ちゅうないしょう)に必要な
『徒手整復』という処置をしてくれました。
先生の整復は一瞬のことだったのですが、それまでだらんとのびていた息子の左腕がすぐに動くようになったのです。
これは、まるで魔法をみているようで、バタコも旦那も本当にびっくりしました。
まとめ
今回、息子が肘内障(ちゅうないしょう)になり、
夜間救急を受診した経緯、診断、処置についてかきました。
夜や深夜にどこの病院が受診できるかはインターネット検索でもかなり時間がかかると思いますので
救急相談に連絡し助けられました。
ちなみに受診した整形外科の先生によると、
肘内障(ちゅうないしょう)は症状によっては病院を受診しなくても翌日になおっているケースもゼロではないということでした。
※同じようなケースでもお子さんの状態を見て、受診の判断をしてくださいね。
また、小さい子はちょっとしたことでこの肘内障(ちゅうないしょう)になりやすいので今後もなる可能性は高いということも説明されました。
※そして、徒手整復というのは絶対に素人はしてはいけないと釘をさされましたので、もし肘内障だと思っても、処置は必ず病院の先生にしていただいてくださいね。
※上記については息子の場合ですので、お子さんの怪我については保護者様の判断での対応をお願いいたします。