子育て中、子どもを叱ったことのない親はいないと思います。
でも叱りすぎてしまったり、感情のままに怒鳴ってしまったりするととても自己嫌悪になってしまい、それはママ、パパにとってかえってストレスになってしまいますよね。
バタコも嫌というほど身に覚えがあります。
そこで今回は
『子どもを叱りつける親は失格ですか』というコミックエッセイをご紹介します。
子どもを怒りすぎてしまう方、叱り方で悩んでいる方、怒った後いつも後悔している方に参考になるコミックエッセイですのでぜひ参考にしてみてくださいね。
詳しい内容にふれていきますので、ネタバレが嫌な方はご注意くださいね。
1日中怒っていることも!?それぞれのママたちの悩み
著者のアベナオミさんは子ども3人を育てるママです。
小学4年生のマメ吉くん、4歳のアンチョビ君、2歳のモナカちゃんの子育てに追われながら、イラストレーターの仕事に家事もこなして1日中フル稼働です。
そんな多忙な日々、マメ吉君とアンチョビ君がゲームのことで喧嘩したり、マメ吉君がピアノの練習をしなかったりで、怒鳴ってばかり。
ナオミさんは、
「どうしてもっと毎日をおだやかに子育てできないんだろう」と悩みます。
気がつけば1日中怒り、疲れ、ひどく後悔してしまう、、、それは多くのママが経験していることではないでしょうか?
『子どもを叱りつける親は失格ですか』では、著者のアベナオミさんの他に、
子育て中の編集者のインデンさんとフリーライターのスズキさんも登場します。
そして、それぞれ幼児を育てる中での、怒りすぎてしまう自分の悩みを吐き出し合う場面があります。
インデンさんは、息子さんが車道に飛び出してしまったり、家の包丁やガスの火を触ろうとすることを何回も注意してもやめてくれないため、ついに、子どもの手首を叩いてしまうのだそうです。
そして、インデンさんは
「私は虐待してるのではないか」と不安になってしまいます。
一方、フリーライターのスズキさんは、ワンオペ育児で、生理前にイライラがひどくなり、
子どもを怒ってしまいます。
そして、どうして自分ばかりが子育てに追われているかと、仕事ばかりの夫に対しても不満を爆発させる日々、、、
これらの気持ち、すべからく子育て中のママたちは共感できる内容ですよね。
バタコも以前ブログの記事に書いたことがありますが、
いつも「ああ、また怒りすぎちゃった」と後悔する日々を送っていましたから。
でも、結局、次の日になると、娘は同じことをするので、同じことに怒るという負のループが続いて、怒ることが大きなストレスとなっていました。
それは、特に生理前にかなりひどくなることも自覚していました。
PMS(月経前症候群)改善サプリ【SmileSeed(スマイルシード)】怒らないことへの第一歩
子育て中なら、誰もが一度は抱えるその悩みに、一つ、一つ寄り添ってくれるのがこのコミックエッセイに登場する、教育専門家である小川大介先生です。
章ごとに書かれている小川先生の「叱ってもええねん」コラムがとても参考になります👍
小川先生は、コラムの中で
「怒ってしまう理由はあなたの中の価値観にある」と示し、
その価値観の整理が、怒ってしまう自分が危機的状況から脱却する第一歩である
と書かれています。
バタコも、娘を怒ることに悩んできましたが、その怒り方が自分の母親そっくりだということを以前の記事で書きました。
バタコは毎日、母親に怒鳴られて育ちました。子どもの頃は、他の家庭を知らないのでそういうものだと思っていたのです。
ところが、いざ自分が子育てをする段階になると、トラウマのように過去に怒鳴られた記憶がフラッシュバックするようになってしまいました。
母親のように子どもを怒鳴る親にはなりたくない、と強く思っているはずなのに、結局、母親にされて嫌だった怒鳴り方を自分の子どもにしてしまっていることに愕然としました。
娘が2歳後半〜3歳の頃は、バタコもアベナオミさんのように毎日怒っていました。
怒るだけならまだしも、カッとして、感情のままに怒鳴り続けてしまうということも少なくありませんでした。
小川先生によると、それはNG行動だということです。
そして、ママが怒るのをやめられないのは、ママの気持ちが限界だと小川先生は指摘します。
なので、気もちを切り替える必要があるということを漫画を通してアドバイスしてくれています。
バタコも、この言葉に思わずうんうんと頷いてしまいました。
娘が3歳前後の時は、何度いってもふざけて車道に飛び出していき(車は通っていません)
そのつど注意しますが、娘には何もつたわっていませんでした。
それでも、娘の命が大事ですから、怒ります。けれども次の日になると娘は車道に飛びだしていきます。
そして怒る、けれど伝わらなくて、さらに怒りすぎる。そんな自分に激しく後悔する。
一体いつまでこんな毎日が続くのだろうと絶望的な気持ちでした。
が、小川先生によると、
「怒ることは100%間違いではない」
(『子どもを叱りつける親は失格ですか?P33小川先生の「叱ってもええねんコラム③より引用)
ということです。
そして、褒めると叱るは根っこは同じだ(『子ども叱る親は失格ですか』P41より抜粋)
だということも語っています。
その理由は、二つとも
「子どもを大事に思ってるから」(『子ども叱る親は失格ですか』P41より抜粋)ということです。
けれど、どうしても怒りすぎてしまう時。
それはママたちが危機的状態にあるということなので、パパに助けを求めるのが大事だと本に書かれています。
上記にも書きましたが、
小川先生曰く、
「NGなのはカッとなった流れで口説くど怒り続け、なじり続けること」
(『子どもを叱りつける親は失格ですか?』P71より引用)
これは小川先生によると「虐待予備軍」(『子ども叱る親は失格ですか』よりP71より引用)になるのだそうです。
もうママが限界の状態にある為、パパの助けが必要だということが書かれています。
もちろん、仕事が忙しかったり、ママが危機的状態にあることを知らないパパもいますよね。
上手なSOSの出し方もコラムで詳しく説明してくれていますので、ぜひコミックエッセイを読んで参考にしてみてくださいね。
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怒りすぎてしまったら子どもに謝ろう
小川先生のコラムで、
「怒りすぎたら0才児でも謝ればいい」
(『子ども叱る親は失格ですか』小川先生の「叱ってもええねん」コラム⑦より抜粋)という言葉がバタコには印象に残りました。
この言葉を読み、バタコも、自分が怒りすぎたなと感じたら、
さっきは怒り過ぎてごめんね。お母さん、イライラしすぎちゃったよね
と謝るようにしています。
それでも怒りすぎてしまい、悩みすぎるママへ
とはいえ、怒るということをコントロールするのは難しいですよね。
バタコも、長女が2才後半から3才にかけて、怒りすぎていた時期があります。
その時、アンガーマネジメントの本を読んだり、「叱らない子育て」系の本を読み漁りました。
上記の本をはじめ、多くのアンガーマネジメント系の本を読みましたが、その時のバタコには本の内容を実践できる程の心の余裕が失われていました。
それどころか、怒らないようにしようとして、余計にストレスを蓄積し、このコミックエッセイに出てくるスズキさんのような状態になり、生理前にイライラが爆発してしまうという、負のスパイラルに陥ってしまいました。
以前も記事で書きましたが、バタコは区役所の子育て支援や行政のカウンセラーを頼り、その上で自分でメンタルクリニックへの受診を決めました。
それは、このコミックエッセイにも出てくる、「虐待予備軍」だという自覚があったからです。
いつか我が子を虐待してしまうのではないかという恐怖がありました。
その恐怖と不安に駆られて、メンタルクリニックのドアを叩いたのです。
そして診察してもらい、薬を処方してもらうことで、バタコの場合は、子どもを怒りすぎずにすむようになりました。
そのことで、もちろんバタコ自身が不安が薄まり、虐待するかも知れないという恐怖から逃れることができました。
けれど、一番救われたのは、バタコの子どもたちだと思います。(ちなみに、現在も月1回通院しています)
昨今、核家族家がすすむ中、育児で孤独に陥り、子供を怒りすぎてしまうことで悩み、結果として鬱などを発症してしまうケースも少なくないようです。
そんな時は、専門家や病院などの門をたたいてみることも方法の一つだとバタコは考えています。
まとめ
今回は
『子どもを叱りつける親は失格ですか』というコミックエッセイについて詳しく書きました。
このコミックエッセイは、我が家では夫婦で読みました。
この本の内容に旦那も、かなり深く考えさせられたようです。自分のこどもへの怒り方を変えたりするのはもちろん、バタコが思わず子どもに怒りすぎてしまった時など、冷静に意見を聞いて、ストップをかけてくれます。
また、夫の子どもへの叱り方も変化したように感じています。
というか、夫は普段殻子どもにほとんど感情的に怒ることはしないので、今まで怒っていたのはバタコだけというのが正直なところですけどね。
本の中には、著者であるナオミさんと共に、ナオミさんの旦那さんも登場します。
パパ側の気持ちや子育てへの向き合い方なども、小川先生がアドバイスしてくれているので、
子育て本の一つとしても参考になるので、おすすめです。
読んだからといって、すぐに怒らないようになるというわけではないし、全く叱らない子育てができるわけでもないです。
そんなに子育ては甘くはありませんし、そもそも、子どもが道義的、倫理的に悪いことをした時など、子育て中に叱るということは避けては通れませんよね。
けれど、自分が子どもを怒るのはなぜなのか、怒りすぎた時は自分がどういう状況なのかを客観的に見つめなおすことができるポイントがいくつも出てきます。
そうすることで、怒り続けている毎日に何かしらの変化をもたらしてくれるきっかけとなるコミックエッセイであることは間違いありません。
もし、子どもを怒りすぎて悩み傷ついているママがいたら、ぜひ一度手にとっていただきたいです。