もしかしたら自分のことを毒親育ちかも?そう考えたことがある人って少なくないと思います。
けれど、どんなに親しい友人にも、自分の親は毒親だとは言いづらいものですよね。
毒親に育てられた人は、行き場のない想いを抱えて、人知れず苦しんでいるのではないでしょうか?
そこで今回は菊池真理子さんの
『毒親サバイバル』をご紹介します。
自分の親が毒親かもしれないと悩んでいる方、
自分がAC(アダルトチルドレン)かも知れないと思っている方、
自分が毒親になってしまうのではないかと不安を感じる方などに、
ぜひ手にとっていただきたいコミックエッセイです。
※内容に詳しく触れますのでネタバレにご注意ください。
毒親サバイバルの著者
『毒親サバイバル』の著書である菊池真理子さんは、
2017年に「酔うと化け物になる父がつらい」を出版されました。
毎日酒に酔って記憶を失くしてしまう父をもち、母は宗教にのめり込み、
菊池さんが中学2年生の時に母が自殺しています。
アルコール依存症の父とのいきさつとと葛藤を描いた実録コミックエッセイです。
この作品は2020年に映画化もされています。
酔うと化け物になる父がつらい
毒親サバイバルのあらすじとネタバレ
この
『毒親サバイバル』は、著書の菊池さんすが、10人の男女にインタビューし、
毒親に育てられ、そして無事に生き延びた方々のバックグラウンドをコミックエッセイとして描いています。
今回は、その10人の中から、4人の方の経験談を抜粋してご紹介します。
1人目は、見栄っ張りな母親に医学部に行くように躾けられた医療記者の朽木誠一郎さん。
彼の母親は他人からの羨望でしか物事を測れない人でした。
医学部以外はバカだと言われながら、朽木さんは育ちます。
彼自身、そのことに大学の医学部に入ってから反発するようになり、
やがてはライターとして生きて行く道を自分で決めるのです。
バタコの母親も、見栄っ張りな人で、自分の物差しで子どもを測ってくるので、朽木さんの気持ちがとても理解できます。
2人の毒親サバイバーは朗読詩人の成宮アイコさんです。彼女の祖父は日常的に暴力を振るう人で、
実の祖父にお腹を蹴られたりして育ちました。
適応障害になりながらも、彼女は専門学校生になった時、自分の書いた詩を無料で利用できるミニシアターで展覧するというアグレッシブな行動にでます。
その後、暴力をふるっていた祖父がなくなり、そのことで鬱になってしまった成宮さんですが、
傷つきながらも、これからも詩を発表し続けて、生きていくことを決意しています。
3人目の毒親サバイバーであるライターの成田全さんは教科書や遠足代などある程度まとまったお金が必要な時、父親に正座して頭を下げなければ、もらえなかったそうです。
また、ことあるごとに成田さんのすることを全否定され、自ら書いた作文すらも書き直され、24時間心が休まらなかったということです。
そして、成田さんが成人して、両親が離婚します。彼の中では、そのことではじめて家で安心して過ごすことができるようになります。それから父とは会わずに過ごし、15年が過ぎた時、父親が亡くなり、一つのつかえが取れたとのことです。
成田さんは生きづらさを感じつつも、
「自分の人生を捨てちゃいけない」と言います。
毒親育ちのバタコは、成田さんのこの言葉には救われる思いがします。
著書の菊池さんがお世話になった
漫画家の米沢りかさんの両親はいつも喧嘩ばかりでした。
朝晩、父親の悪口を聞かされて育ちます。そして、なぜか夕飯に自分だけ腐った物がだされるのです。
母は米沢さんの兄ばかりを贔屓し、米沢りかさんのことは
「りか、嫌いー」と本人に聞こえるようにはっきりいうのだそうです。
彼女が中高生になっても、相変わらず、
両親の仲は悪く、しまいには兄が父親に暴力を振るうようにもなります。
そんな過酷な日々に嫌気がさし、死にたいと呟きますが、母にはそのことを怒鳴られます。
学校の作文で母の好きなところをかけと言われても、好きじゃない理由しか思い浮かばなかったそうです。
バタコも両親の仲が悪く、ことあるごとに父親の悪口を聞かされて育ちました。母の好きなところ、、バタコも思いつきませんね💦
その後、米沢さんの母は亡くなりましたが、結婚して家庭を持つ気はないとのこと。
家が戦場だった為、家庭はどうしても怖いということです。自立し社会の中で生きていくことを決意されています。
この作品に登場する他の方達のエピソードは
ぜひ
『毒親サバイバル』でお読みくださいね
毒親サバイバルが読める電子書籍サービス
『毒親サバイバル』はコミックシーモアでも試し読みができます。
コミックシーモアは、国内最大級の電子書籍販売サービスです。
バタコも電子漫画を購入するときに利用していますが、画面が見やすくて、キャンペーンが多いのでおすすめです。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
※上記の情報は2022年4月現在の情報です。詳細は公式ホームページにてご確認をお願いいたします。
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毒親サバイバルを読んだ感想とまとめ
今回、
バタコも毒親育ちだという認識があります。なので、このコミックエッセイを以前から読みたいと思っていました。
実際に読んでみて、どのかたのエピソードも共感できるものばかりでした。
それは、バタコも毒親育ちで、それぞれの毒親エピソードの至るところに、似通った部分があるからなんだろうなと感じます。
著書の菊池さん含め今回、11人の毒親サバイバルの経験談を読むことができました。
そして、その人たちの今の未来が、過去よりも輝いていることを
『毒親サバイバル』で知ることができ、安堵にも似た気持ちがします。
皆、毒親育ちでありながらも、自分の生い立ちを恨まず力に変えていくことが出来る人達です。
そういう人達にこのコミックエッセイを通して出会えたことは読者であるバタコも救われる思いがします。
自分の親が毒親だと思う人、
自分の親が毒親かもと思っている人、
親のことで悩みを抱えてる方たちに
ぜひ手にとってもらいたい1冊です。
菊池真理子さんは他にも複数のコミックエッセイを出版されています。
ためし読みもできるのでぜひ参考にしてみてくださいね。