女性ばかりの職場って、人間関係の悩みが多いイメージがありますよね。
実際、職場の女性同士のトラブルを経験した人は少なくないのではないでしょうか。
女性は集団結束しがちで、グループ単位で行動するのが基本のため、そこに入れないとうまくやっていけない、、、、という心配がありますよね。
バタコも妊娠して仕事を辞める前まで女性が多い会社や、女性率100%の職場で働くことがほとんどでした。バタコの経験上、女性ばかりの職場でトラブルがゼロだったということはありません。
もちろん、男性がそれなりにいる職場でも、セクハラなどのトラブル等が起こる可能性があります。けれど同様に女性同士に起こりうる、派閥、陰口、嫉妬など、もはや避けることができないものなのかもしれませんね。
今回、その悩みやストレスをかっ飛ばしてくれそうな、お仕事コミックエッセイに出会いました!
タイトルはその名もずばり
なんです。
下記に一つでも当てはまる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 女性ばかりの職場でストレスを抱え悩んでいる方
- 昔女性が多い職場で働いてうんざりした経験のある方
- 女性が多い職場での立ち回り方を知りたい方
- もう女性だけの職場はまっぴらだいう方
※詳しい内容に触れますので、ネタバレ注意です。
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女社会の歩き方のネタバレ 初日から挨拶無視!?
主人公は子ども服売り場で働く、ぼの田ぼの子です。ある日、辞令が出たぼの子は、それまでいた店舗からB店に異動になります。
が、異動初日からぼのこは女社会の洗礼を受けるのです。まず、B店の店長はぼのこの挨拶もほぼスルーします。そして、異動してきたぼのこを見るなり
「異動って今日だったかしら」と不機嫌そうにつぶやきます。(ぼのこは前日店長に電話で連絡しているというのにです💢)
そして、ぼのこに聞こえるかのように「人足りてるっつーの」と人事部に対してについてブツブツ文句を呟きます。
ヒェーー〜〜っ!この店長怖いよー
でも、ぼのこはめげずに、他のスタッフさんたちに挨拶しに行きます
(ぼのこエライ!バタコなら即帰ってるぞ)
ところが、店長だけでなく他のスタッフたちもなんだかぼのこに対してよそよそしく、中には挨拶すら避けて逃げていく人もいる始末です。まともに挨拶してくれたのは、1年目の新人さんであるヒヨ森さんとリス林さんの2人だけでした。
そして、その新人2人から
「ここの店は異動してきた人に冷たい」と教えてくれて、他のスタッフ達がぼのこのことを陰で雑草と呼んでいたことを告げます。
実は、ぼのこが異動になったB店は、昔から花形店舗として称賛されており、旗艦店のB店で働くスタッフ達は
「私たちは他の店とは違う」というプライドが高いのだそうです。
それゆえ他店舗から異動してきたスタッフたちを、雑草🌱扱いし区別してきたとのこと。
つまり、元々B店で勤務してきた人たちは花🌸というわけです。そして、その区別されることが嫌で辞めた人も何人もいるという話をぼのこは新人2人から聞かされます。
雑草🌱と花🌸?まあ、バタコなら雑草で結構ですけど何か〜?
ぼのこは、この店で上司に当たるキツイさんとイケヅさんに改めて挨拶に行きます。
ここまで読んだだけでぼのこさんに拍手しちゃいます。バタコなら速攻帰ってラーメン食べます🍜
女社会の歩き方ネタバレ 女の職場あるある満載
このコミックエッセイ、女性が多い職場で働いている方なら誰しも共感できる女社会あるあるエピソードがとにかくてんこ盛りです
昼休みのランチを特定のグループで食べ、食べている間はずっと、ある人の悪口を言い続けるというエピソードがあります。
横取さんという、他人の売り上げを横から奪う人の悪口が始まるのです。
そのことについてキツイさんが話題にするのですが、新人のヒヨ森さんも
「私も横取さんに昨日自分の売り上げ取られたんです~」
と便乗し、そして他のメンバーも同調して横取さんの悪口大会になってしまいます。
そして、キツイさんはその場に同席したぼのこに
「ぼの田さんも付き合う相手はよく考えた方がいいよ」
と釘をさしてくるのでした、、、
はーい、これ、バタコも何度か経験のある、女社会あるあるエピソードですね。
その現場に居合わせると、ほんといやーな雰囲気ですよ。
けれど、リアル女社会では悪口大会するのが好きな女性も一定数いるのが現実です。そこに楽しさを見出す人もいるんですよね。
と、この横取さんの悪口大会、これで終わると思ったら、後日、思わぬ火の粉がぼのこにふりかかります。
女社会の歩き方ネタバレ 職場に生息するコウモリ女
そのことが武勇伝として他のスタッフにも伝わり、ある日、ぼのこは上司であるイケヅさんに業務のことで初めて反論します。
横取さん(この前、ランチで陰口を言われていた人)から
「ぼのこさん、やるじゃん。詳しく聞きたいから今日の帰りカフェ行こう」
と誘われます。
ぼのこは明るく接してくれる横取さんの存在がありがたく、カフェに行くことを決めます。
すると、どこから聞き出したのか、この前横取さんの悪口を一緒になって言っていたヒヨ森さんとリス林さんが
「今日横取さんとカフェ行くんですよね、一緒に行きたいです」
と話しかけてきました。
ぼのこは、ヒヨ森さんもリス林さんも
横取さんの売り上げ横取り行為を悪く言っていたはずなのにと、ぼのこは内心戸惑うのですが、
横取さんは
「せっかくだからみんなで行こう」
と2人も誘うのです。(横森さん、ヒヨ森さん達に悪口言われてるのも知らずに、、、)
出たー女社会あるあるです。どこからか嗅ぎつけてくっついてくる女が絶対いるんだよなあ。
ぼのこはヒヨ森さん達が一緒なので気がすすまないながらも、
「これを機会にみんな仲良く慣れるかも」
と4人でカフェに行くことにします。
きっかけはぼのこがイケヅさんに対して意見したことが理由なので、カフェでもその話になり、その場にいたスタッフ達はぼのこに同調してくれます。当然の流れ?ですが、イケヅさんらの愚痴大会になるのでした。
それ以来、ぼのこはヒヨ森さんともお茶などする機会が増え、職場であったあれこれを話すようになりました。
ところが、、、、
ある日、ぼのこはイケヅさんとヒヨ森さんが一緒に話しているところにたまたま入って行くのですが、
その雰囲気がヤバイんです。
その様子で、ぼのこは自分が言った悪口がイケヅさん達に全部筒抜けだったことを察します。
ぼのこは今回のことを反省し、陰で人のことは言わないことを決心するのです。
うんうん。女社会では陰口は言わない方が自分の身を守るためにはベストだね
どこの職場にもコウモリ女🦇って存在するのです。
ヒヨ森さんはいわゆるコウモリ女🦇
あ、だからヒヨ森っていう名前なのかしら?笑
人の悪口をあえて言わせて、それを裏でその当人にチクるコウモリ女🦇はどこの職場にもひそかに生息しているので要注意です!
女社会の歩き方ネタバレ 流石にぼのこも限界に!
ぼのこは、異動以来、肝心の業務とは関係そない人間関係のことで悩まされています。そして、ついには会社帰りに頭痛がひどくなり目の前がぼんやりして、歩けなくなってしまいます。
ある日ぼのこはそのことを店長に相談することにします。異動してきてから受けた理不尽なことなどあらいざらい店長に打ち明けます。しかし、ぼのこの現況を聞いた店長から返ってきた言葉は思いもよらないことでした。
店長はぼのこを冷たいセリフで突き放し、無理矢理話を終わらせて帰ってしまいます。
そしてこの対応だけでも最悪なのに、盛田店長はよりによって、そのあとのご飯会で、同僚たちにぼのこが精神的に体調を崩していることをネタにしたのです!!
いやはや恐ろしいよこの盛田店長。管理者が部下の悩みを、飲み会でばらすなんて言語道断ですよ💢
自分の味方がいないことを悟ったぼのこは!?
ここからが、ぼのこのすごいところ!ぼのこは、職場に自分の味方が存在しないことを確信します。
そして、自分が頂点に立たなければならないこと、つまり店長になることを決心するのです。
「完全実力勝負それが私の戦い方だ」byぼのこ
女社会の歩き方 ネタバレ ぼのこの逆襲始まる!
ぼのこは、まず売り上げでナンバーワンになることを決め、見事に達成します✨そして、研修に参加したいという希望を店長に伝えます。
しかし、盛田店長には
「まさかの下剋上狙い?」
とバカにしたように笑われます。
が、それでめげるぼのこではありません。たまたまB店に研修にきた人事の担当に仕事ぶりを褒められます。そして、ぼのこは研修に参加したいという希望を伝えると、人事の担当は難なく許可してくれます。
が、一緒に研修参加するキツイさんからは周りと違うことをするなと責められます。
ぼのこは女社会において周囲との関係を築くことの難しさを痛感します。
確かに女性が多い職場は周りとの和を保つのは特に大切ですよね。
そういえば先日亡くなった橋田寿賀子さん脚本の「おしん」にも主人公おしんがぼのこと同じような立場で苦慮しているエピソードがあります。
すいません、ここで、本編からちょっとそれます💦
バタコの好きなおしんのことをちょっと語らせてください🙇♀️(バタコはリアルタイムでは見たことないですが、再放送で見て以来『おしん』のファンなのです)
おしんは、子どもの頃から奉公に出され、紆余曲折を経て、心機一転、東京で髪結いになることを決心します。
そのために東北より上京して、髪結いの師匠のところに弟子入りします。
おしんの真摯で丁寧な働きぶり、細やかな気遣い、そして何より腕前が師匠に認められ、おしんは先輩たちよりも数年早く梳き手を任されます。
が、そのことをよく思わない先輩たちが、辞めるといい出すんです。
先輩たちからすると、
「自分達は何年も下働きをして辛抱してやっと梳き手になれたのに、おしんは師匠からえこひいきされてたった数ヶ月で梳き手に昇進してずるい。だったら自分達は辞める」
と師匠に訴えるんですね。
おしんは
「先輩たちを差し置いて自分が出世するわけにはいかない」
と梳き手を辞退するんです。
師匠は
「あんたはもっと意気地があると思ったのに、見込み違いだった」
と、おしんに二度と梳き手の話は持ちかけなくなります。
当然、おしんは以前のように下働きの立場のまま。その上、先輩たちには、以降辛く当たられてしまうのです。(梳き手を辞退したにも関わらず先輩達に冷たくされてかわいそうなおしん😭)
けれど、おしんはそれでも、女だけの職場で和を保つことを優先するのです。
これは、明治生まれの女性が明治、大正、昭和の激動の時代を生き抜いた『おしん』のエピソードの1つです。
しかし、今時代は令和!
令和のおしん、じゃなかった令和の働く女性、ぼのこは違います。ぼのこはキツイさんと気まずい空気の中一緒に研修に参加します。
そこで、実は苦手だったキツイさんが業務のことを真面目に考えている人だということを発見します。
そのことをきっかけに、
そして、チーム対決で在庫の売り上げをよくすることを2人で企画し、そのことを気掛けに他のスタッフ達の仕事上の問題点も明らかになります。
そして以前よりぐっとお店の雰囲気が良くなったのです!!
ぼのこは、苦手な人でも自分から少しずつ歩みよっていけば何かかわるかもしれないと言うことに気づくのでした。
めでたしめでたし、、、、、
で終わらないところがこのコミックエッセイ
ぼのこは、目標としていた店長になることを目指す為に、人事考課で自己評価を満点で提出します。実際、ぼのこは目標予算に対して120%超の結果もだしているので、満点で出すことには何の違和感もないのです。
しかし、店長はそんなぼのこに
「自己評価で満点つけた前例がないから50点に書き直せ」
と冷たくつきかえします。
ぼのこは、受け入れるしかなく、不本意ながら50点に書き直します。けれど、めげずに店長に
「次回こそ満点を取りたいのでそのために必要なことを教えてもらえないか」
と懇願します。ところが、店長はそんなぼのこをはなから相手にしません。
そして、
「あなたが店長になりたいのも知ってるしそんなに頑張らなくたってあと何年かすればなれるんじゃない?」
冷ややかに答えます。
これにはさすがのぼのこもモチベーションを失いかけます。
が、とある人の言葉でぼのこはがらっと切り替わるのです!これは、ぜひ漫画というビジュアルで見てほしいエピソードなので割愛しますね。
そして、再び頑張ることを決意したぼのこの元に、異動の連絡がきます。なんと盛田店長が他の店舗に異動になります。内心喜ぶぼのこ。
そして、琢磨店長という新しい人がきます。この琢磨店長との出会いがぼのこの転機となるのです。ぼのこの店長になりたいという気持ちと理由を聞いた琢磨店長は、ぼのこに先輩たちに指示を出す役割を与えます。
それは、ぼのこを店長にするためのステップでした。しかし、後輩であるぼのこから指示される先輩たちはいい顔はしません。
ぼのこは琢磨店長のスパイだと、例のコウ森🦇、じゃなかったヒヨ森さんがいい出す始末。
さすがにめげそうになるぼのこに
「人の上に立つのは孤独なものだ。嫌なら辞めたら?」
と琢磨店長は告げます。
それを聞いたぼのこは、球磨店長の言うことにある違和感を覚えるのです。
そして重大な決心をして、実行に移します。その数か月後、どうなるか、、、、、、
結末は、コミックエッセイでぜひお読みくださいませ。
女社会の歩き方のネタバレと感想まとめ
ぼの田ぼのこさんの
『女社会の歩き方』について詳しく書きました。
久しぶりにドキドキ、ハラハラさせられるコミックエッセイを読みました。そして、読後にカタルシスというものを得られるコミックエッセイに出会ったなとしみじみ感じています。
実際にこども服売り場で7年勤務し店長も務めたぼのこさんが描く女の社会は、女社会のドロドロした部分も赤裸々に描いています。
そしてその中で孤軍奮闘し活躍する主人公に感情移入し応援したくなるのです。それはぼのこさんのキャラクターが生き生きとした魅力に溢れているからというのも大きな理由の一つでしょうね。
ぼのこは、決してストップしない。トラブルが発生したら、そこにこそ課題点を見つけ、そして目標を達成する女性です。
ぼのこさんは、まさに令和の働きマンです。
バタコにとって、これまで憧れの女性主人公は、NHKオンデマンドでみた、橋田寿賀子さん脚本のおしんでした。明治生まれのおしんは、その名のとおり、辛抱強く、どんな逆境にもめげず厳しい女社会でも耐えてうまく立ち回っていました。
ぼのこさんは、おしんと同じ女の社会で揉まれながらも、辛抱強く耐えるということはしません。
耐え忍ぶのではなく、どうやったら自分と周りの環境がよくなるかということを常に考え、そのために目標を決め、そして達成する女性です。
どの時代にも信念を持って生きる女性がたくさんいらっしゃいます。
そしてこういう女性リーダーのいる職場で働ける女性もまた幸せだと思います。
このコミックエッセイを読んで、「明日も頑張るぞー」と思える、 女性が少しでも増えたら、きっとその職場が変わり、日本も変わる。その一歩になるはず
そんなことをふと願いたくなる魅力たっぷりのお仕事コミックエッセイ