村山由佳さんのおいしいコーヒーの入れ方シリーズ完結「ありふれた祈り」

こどものドリルの記事が続きましたが、今回はバタコが自分のために買った本をご紹介させてください。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、村山由佳さんの『おいしいコーヒーのいれ方シリーズ』

の新刊『ありふれた祈り』が発売されています。

1994年から続いた『おいしいコーヒーのいれ方シリーズ』もついにラストをむかえました。

10代の頃から長年にわたって読み続けてきたので、感慨深さもひとしおです。

大好きな作品なので、備忘録もかねて書かせてくださいね。

※作品の内容にも触れるので、ネタバレが嫌な方はご注意くださいね。

目次

バタコと村山由佳さんの小説との出会い

村山由佳さんといえば、直木賞受賞作家でもありますし、その作品のいくつか映画化、ドラマ化されていますのでご存知の方も多いと思います。

私が彼女の作品に出会ったのは、まさにこの『おいしいコーヒーのいれ方』の1巻となる「キスまでの距離」なんです。

私が小説をたくさん読むようになったのは、この『おいしいコーヒーのいれ方 キスまでの距離』がきっかけだったかもしれません。

はるか20年近く前、この「おいコー」のまさに瑞々しいという表現がぴったりの青春小説に10代のバタコはどんどん惹かれていきました。

ちょうど、本屋さんのナツイチの棚でこの文庫本に出会ったのです。このタイトルにひかれて買ってしまいました。

ちなみにバタコは以前も何回かブログにも書いたことがありますが、コーヒーが大好きなのです。

当時は文学部の大学生でしたので、バタコは大学でも文章に触れる機会が多かったのですが、この村山さんの清涼感のある表現力が本当に好きで、そしてとても羨ましかったのを覚えています。

主人公とヒロインのかれんの関係に読者はハラハラドキドキ

『おいしいコーヒーのいれ方シリーズ』を読んでいらっしゃる方なら、本当にこの主人公の大学生の勝利とかれんの関係性には毎回ハラハラさせられますよね。

とにかくまっすぐでそれゆえに不器用なまでの勝利の愛情表現、そして年のわりに純情なヒロインのかれん達は、キス以上、なかなか進展しませんでしたね。

でもやっぱり青春時代の恋愛ってこうであってほしいなという希望というか贅沢な願望もあったりして、、、

憧れと期待と焦燥感というさまざまな感情が混ざりあいながら読める小説って本当に貴重ですよね。

そういう意味で、十代のときに村山由佳さんの『おいしいコーヒーのいれ方』という小説に出会えたことは

今から思えば、本当に奇跡のようなことだったのだと思います。

村山由佳さんも母娘関係で複雑な思いを抱えていた!?

バタコは『おいしいコーヒーのいれ方』をきっかけに村山由佳さんの他の小説を読むようになりましたが、

その中でも、自伝的小説の『放蕩記』が出版された時には本当に驚かされました。

村山由佳さんは、この小説の中で実のお母さまとの関係を赤裸々に綴っています。

バタコも以前、ブログで書きましたが、母親との関係は世間でいう一般的なものではありません。

もちろん、村山由佳さんのお母様とバタコの母は違う人物ですが、端々に似通っている点もあり、村山由佳さんにもずっと混沌とした母娘関係があったのだなとうかがいしることができます。

自伝的小説とはいっても、どこまでがリアルでどこまでがフィクションかは村山由佳さんにしか分からないことです。が、母娘の関係とは本当に複雑でやっかいなものだとしみじみ感じました。

バタコ自身も、仲のよい同級生の母娘関係がとてもうらやましかった時もありますが、実際のところ、本当の親子関係というのは当人同士にしか分からないものですよね。

悩んでいるのは自分だけではない。それは村山由佳さんの『放蕩記』を読んで改めてそう感じます。

村山由佳さんは、『おいしいコーヒーのいれ方』ではとてもさわやかな作品を描いていますが、

『放蕩記』『ダブルファンタジー』などでは大人の男女の世界観を生々しくそしてエロティックに表現されています。

そこが彼女の魅力のひとつでもあるんだろうなと思います。

7年ぶりの新刊 おいしいコーヒーの入れ方 ついに完結

10代の大学生の時に出会い、長年にわたってバタコは『おいしいコーヒーのいれ方』を読み続けてきました。

このシリーズは毎年1回続編が出るという形式でした。

けれど、前回の『地図のない旅』からはずっと音沙汰なかったのです。

その間、なんと7年です。

今までも続編に時間がかかったことはありました。が、さすがにここまで期間があいたことはなかったので、

5年を過ぎたあたりから、もう「おいしいコーヒーのいれ方」の続編を読むことはできないのかなと諦めの境地にいました。

集英社の『おいしいコーヒーのいれ方』公式ホームページをみても、続編については一切書かれていないし、更新はとだえたままでしたから。

なので、今回、この新刊、そしてシリーズ完結のお知らせは本当に本当に嬉しいニュースでした。

さっそく本屋に行ったら、20年以上前に、出会った時と同じようにナツイチの棚に、

『ありふれた祈り』が出迎えてくれました。まるで「おかえり」って言ってくれたような気がしましたね。

この『おいしいコーヒーのいれ方』に出会ったのは、バタコが大学1年の夏でした。その時は、まだ上京したてのいなかっぺでした。(今も田舎もんですが)

それからおよそ1年ごとにこのおいしいコーヒーの入れ方シリーズの新刊が出て、バタコはそのたびに読みました。

社会人になってからも、この続編が出るたびに本屋のナツイチの棚にむかいました。それが何よりのご褒美だったのを覚えています。

大学を卒業し、そのまま東京で働くようになり、あくせくした毎日を送る中で、

この小説の世界観だけはいつも変わらないままでした。それがバタコにはとてもありがたいことでした。

「おいしいコーヒーの入れ方シリーズ」の編集部に電話をした!

実は、この小説はバタコにとっても忘れられないエピソードがあります。

というのは、もう10年以上前になりますが、

『おいしいコーヒーのいれ方』編集部に電話をしたことがあるのです。

あ、別にクレームとかじゃないですよ?(笑)

当時『おいしいコーヒーのいれ方』の公式ホームページにて掲載されていたWEB版小説を読んだときにのことで、バタコは「あれ、このストーリーは間違いかも」と気づいた点があったのです。

(その内容については詳しく書くことはできません。ご容赦ください)

その時、担当の編集の方とお話しする機会がありました。編集の方が自ら名前を名乗ってくださったのですが、もう10年以上前なのでバタコも覚えていません。(汗)、

電話に出た編集の男性が村山由佳さんのあとがきに出てくるメガネの担当さんかどうかは分からないのですが。

「内容を確認したところご指摘にあった通りなので出版の際に訂正します」とバタコが電話をいれたことにお礼を言ってくださり、村山由佳さんにもバタコからの電話内容について伝えておくといっていただきました。

こんなことを書くと「忙しい編集部に電話なんてするなー」なんてお叱りの声をうけてしまうかもしれませんが、そのままでは、村山由佳さんも出版社も困ることになるだろうと思い、行動したことでした。

大好きな作品だからこその行動です。その後、その文章の内容はきちんと訂正されたのでホッとしたのを覚えています。

その編集担当の方はとても多忙なようでしたが、丁寧に対応してくださったのも好感がもてました。

まとめ

10代の時に出会ったこの『おいしいコーヒーのいれ方』ですが、完結するまでに、その間に20年もの時が流れました。

色々なことがあった20年間、この小説とともに、バタコなりの貴重な青春を過ごすことができたこと。

この時代に生きていてこの本に出会えたことに、喜びとともに感謝の気持ちでいっぱいです。

バタコは本も漫画も好きなので、作家の方々に沢山支えてもらっています。

文学は、医学のように病気をなおしたりはできませんが、

そこに紡ぎだされた言葉や表現によって魂が救われることもあるのだと思っています。

そう思いながら、今日も小説を読みます。

おいしいコーヒーとともに、、、、、、

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